イタリアでの経験

20代の頃に、イタリアを南部から北部まで旅した経験があります。

すでにイタリア料理を勉強していましたので、イタリアに行くまでは現地に行ったら各地の料理を食べてなるべくその味を記憶しておこうと思いました。

沖縄で本場の味になるべく近い味をだしたいと思ったのです。

レストランから屋台で売っているような料理まで、色々な料理を食べて味を分析してメモする。

沖縄に帰ってからもその味が出せるように、メモだけでなく写真もたくさん撮りました。

でも各地の料理を見ているとある共通点があることに気づきました。

それは、野菜や果物、調味料、地形や気候に合わせた家畜(その肉)、基本的には地元で採れたものをふんだんに使った料理が溢れているということです。

それに海が近いのか、川が近いのか、山か、などの地理的条件によってその活用法や料理も様々でした。

現地の人に聞いてみました。

「この料理に○○を入れたら美味しそうじゃない?」

すると、

「だって○○はここに無いでしょ。」

あっさりとした答えでしたが、料理の成り立ちを表す全てが詰まっていると感じました。

料理が生まれて、それが受け継がれていくにはいろいろな要因があります。

それにどこか無理があるとその料理は引き継がれることなく消えてしまうのです。

そこに根付いた料理には大きな存在意義があって、必然的に生まれたものです。

それまで、沖縄にいながらイタリアから食材を仕入れて現地に近い味を出そうとすることがイタリア料理の真髄からずれているのかもしれないと考えたのです(すみません、自分なりの見解です)。

その後は気候や風土と料理の関わりを感じながら、その後の旅を純粋に楽しみました。

 

沖縄に帰ってから

沖縄に帰ってからは、まず地元の食材を深く知りたいと考えました。

それから、生産者の所に行ったり、普通はイタリア料理には使わない食材を使ったり、琉球料理の本を読んだりして、自分が育ってきた土地の食材や料理を知るということを考えてきました。

今、Lampではチーズやオリーブオイルなどの沖縄に無いものを除き、沖縄食材をメインに使った料理を提供しています。

そして、食材の組み合わせ方など琉球料理から学んだものも多くあります。

将来的には、100%の食材を県産のものにしていきたいと考えています。

そして、ここでしか食べられない料理、空間をつくれたら最高だなぁと思っています。

まだまだ発展途上のLampですが、今後の変化をどうぞお楽しみに。

 

沖縄の食材

Comments are closed